イタリアに旅して 澤 田 光 穂

 9月16日〜23日、6泊8日の日程でイタリアを訪
問致しました。日程は、ローマ3泊、フィレンツ
ェ1泊、ミラノ2泊です。
 まずバチカン宮殿からスタート。コロッセオ
トレビの泉等。3日目は、ナポリポンペイを往
復8時間のバス旅行。4日目は、イタリア国鉄
フィレンツェへ。ピザの斜塔が往復4時間。5日
目は、パルマ経由ミラノへ。6日目は、北イタリ
湖水地方の中で一番美しいといわれるコモ湖
7日目は、一番の目的としていたミラノ大聖堂
夕方、ミラノ〜ロンドン〜ソウル〜福岡空港
というイタリア縦断の旅でした。
 私にとって3回目のヨーロッパですが、イタリ
アは勿論初めて。地中海に花咲いた歴史と文化
の国に対する期待感は相当なものでした。
 その期待にたがわない、町並みの景観でした
が一週間、至る所、というか全てが、石とレン
ガの積み上げで、いささか…………、と同時に
昼夜昼夜のイタメシにもいささか…………。
 そして最大のショックは、ミラノの大聖堂で、
全面一面ネット張り。すでに3年かかって、ネッ
トがとれるのは2年も先でしょう、という話。
 なる程、いかに石とレンガの構築物といえど
も千年前後という年月には耐えきれず、随所で
補修の連続、おそらく今からも、終わりのない
補修を繰り返していくものと思われます。
 しかし、パリにしてもしかりだが、そうした
歴史遺産、町並みを守り続けようという国策国
民性には感心する所大なるものがあります。
 もっとも、そうすることで年間2000万とも
3000万ともいう観光の恩恵が得られる訳であり
ます。
 ヨーロッパの町は、馬車を基本としての町づ
くりで、道路が狭い、路上駐車があふれる状況で、
観光バスが全て制限される。
 お陰で、毎日1万歩前後の歩け歩け。さもあり
なんと思い、ウォーキングシューズを持ってい
ったのは大正解。
 とはいえ、帰国後3日の何と体のダルイことか。
歩きの大事さを、今さらながら思い知らされた
イタリア旅行、といえそうであります。