今、思うこと

        2015 〜 2016 年度
          会長 神 徳 眞 也

 2015 〜 2016 年度RI 会長K.R.ラビンドラン氏の
テーマは、“世界へのプレゼントになろう􀀀“Be a
gift to the wor􀀀ldでした。
 またRI 第2710 地区 東 良輝ガバナーの信条は、
『ロータリーの原点に立ち戻り、輝かしい未来の礎
を築こう』でした。
 これらの意を受け、今年度目標を「親睦を深め、
ロータリーを実践しよう」とさせていただき、1
年間活動させていただきましたが、皆様方のご協
力により大過なくその役を終える事が出来ました事、
心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 さて、2015 〜 2016 年度国際ロータリー会長のラ
ビンドラン氏からのメッセージは、こんな言葉か
らはじまっていました。印象深かったので、もう
一度紹介させていただきます。
 「私たちの人生には、いつか終わりが訪れます。
しかも、終わりは思ったより早く来るものです。
この限られた人生をどのように過ごしたらいいの
でしょうか。世界が良い場所になるよう、人のた
めに何かしますか。それとも、手をこまねいて何
もせずに、毎日を無為に過ごしますか。ロータリ
ーは、人生で本当に大切なことに目を向け、私た
ち自身が世界への贈り物になる方法を見つけるこ
とで、より充実した意義ある人生を送れるよう、
私たちを導いてくれるのです。
 友人に何を求めるかを考えると、ほとんどの人は、
高潔性、信頼性、思いやり、相性を挙げるでしょう。
私たちが求める友人とは、必ずしも自分と似通っ
た人ではなく、自分にない物を持っている人、自
分のいいところを引き出してくれる人です。私は、
ロータリーがその特徴を備えていると思っています。
 ロータリーは、私たちの資質を引き出し、それ
を人生で生かす道を見つけてくれます。
 私たちは往々にして、あまり意味のない事にと
らわれて毎日を過ごし、物を手に入れるために身
をやつします。しかし、私たちがこの世を去った後、
人々が思いだすのは、その人が生前のっていた車
でも、着ていた服でも、肩書でも、役職でもあり
ません。より高い地位やより大きな資産を得よう
と払った努力の事でもありません。結局のところ、
私たちの人生の価値は、どれほど得たかではなく、
どれほど与えたかによって判断されるのです。で
すから、苦しんでいる人から目を背けずに、その
苦しみを和らげてあげましょう。同情の言葉をか
けるだけではなく、実際に何かしてあげましょう。
社会から享受するだけでなく、社会に貢献しまし
ょう」。
 ご存知のようにロータリーの始まりは、多業種・
同質の会員相互が知りあいを広げることにより生
じた友情の輪が、各分野の諸活動に移行していっ
たものです。このロータリーの創立時の精神( 友
情と親睦、寛容の精神と奉仕(サービス)、職業奉
仕と職業分類) を忘れなければ、今後ロータリー
が如何に変革しても、ロータリー以外のものに変
化することはないと確信しています。今後も変革
を恐れず、親睦を深め、ロータリーを実践してい
きましょう。今年1 年、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願
い申し上げます。

今年度を省みて

         幹事 久 保 浩 通
 今年度、幹事という役職を神徳会長より命ぜ
られ、理事の皆様を始め、会員の方々にご迷惑
を掛けながらも、皆様の懐の大きさで、此処ま
で務める事が出来ましたことをまずお礼申し上
げます。
 昨年度から、RLI研修に行きロータリーのイロ
ハはもちろんの事、現状の問題点、その打開策
等について学ぶ機会を頂きました。恥ずかしな
がら、9年在籍しているにも係わらず、いかに自
分が無知・無能であるかを認識させられ、愕然
とした事を思い出します。2015年7月スタートの
準備をするにあたっても何をすべきかの優先順
位を決められず不安一杯でした。そんな中、前
幹事の片岡さんに色々と指示を頂き、神徳会長
からは「お互い、ロータリーを楽しもうじゃな
いか!」と言われ、肩の荷が少し下りたような
気が致しました。
 どんな組織・計画を立てようと、まずは自分
が楽しめなくちゃ継続は難しいと諭され心機一転、
幹事職に取り組む姿勢が固まりました。
 とは言いつつも、ご存知の通り我が防府RCは
ガバナー公式訪問一発目です。6月から7月は冷
や汗を掻きまくりましが、諸先輩方のお知恵と
事務局員の阿部さんのお力をお借りし、なんと
か乗り切ることが出来ました。
 今年度は、ゲストスピーカーを増やし魅力あ
る例会の運営をするために会長自ら、スピーカ
ーの手配をして頂いた事には深く感謝申し上げ
ます。
 今考えてみれば、あっと云う間の一年でしたが、
防府RCの伝統と誇りは私の胸に大きく刻まれた
事は間違いありません。今年度の経験を生かし、
今後のRC活動に貢献できればと考えます。会員
増強に尽力し、一人でも多くのロータリアンと
共に、活動できるよう心がけて参ります。
 最後に、会員の皆様・事務局員の阿部さんご
迷惑ばかりお掛けいたしましたが、ロータリー
の友情に免じてお許し下さい。これからも、宜
しくお願い申し上げます。 深謝

広告物の落下事故は,あなたの会社やお店の信用も落とします

   
             屋外広告士 池 永 光 男
 町には様々な看板があります。デザイン的に優れたもの・
目立つだけの看板・新しいもの・老朽化したもの、安全基
準はどこにあるのだろうか? 大丈夫だろう新しいから、な
んて思っていても、実は古い看板の上に被され下地の取り
付け具合が判らない状態かも?
 昨年2 月に札幌での突出した看板落下事故により、一気
に屋外広告物の安全性に注目が集まりました。屋外広告物
の安全と点検をテーマとし、国土交通省担当窓口の指導の元、
業界全体で具体的施策実施に向け活動を行っています。
屋外広告物規制の必要性……カンバンから景観広告へ
 近ごろ各市町ではルールを定めているところがあります。
防府市では、あるような無いような? それは交差点付近を
見れば一目瞭然!確かに広告物は店舗の所在や商品などの情
報を宣伝し、町の活気や賑わいを演出するには欠かせない
ものであるが、良好な景観・風致の維持・危険防止を考え
なければと思う今日この頃です。


          佐々木 伸 治
 平成23 年7 月に山口の地に赴任して以来、早いものでも
うすぐ5 年になります。
 入社以来27 年間勤務地は3 度変わりましたが、ずっと家
からの通勤をしていましたので学生時代以来の一人暮らし
となったわけです。
 単身赴任で一番面倒なことはやはり食事ではないかと思
いますが、最初は山口市の独身寮に入ることができ、朝夕
の食事を寮母さんが作ってくれたので何の不自由もありま
せんでした。
 しかし防府営業所に赴任し、市内のアパートを借りたため、
この3 年弱はもっぱら外食とコンビニ弁当ばかりとなりま
した。
 この原稿を書いていてふと気になったので、この5 年間
の人間ドックの結果表を見て目を見張りました。なんとこ
の5 年間で体重が5kg も増加していたのです。少し増えて
きているなとの印象はあったのですが、1 年目から着実に
増加しているのを発見して、何か単身赴任と因果関係があ
るのかと思いますが、やはり食事が一番影響しているので
はないかと思います。
 自炊でも始めようかと真剣に考えているところですが、
何分料理が大の苦手とあって未だ調理器具がありません。
有るのは電気ポットとトースターだけです。 
 今のうちに少しでも経験しておけば老後の備えとなるか
もしれません。
 あとやはり帰省は結構負担になります。私の家は東広島
市で、山陽道志和インターから約10km のところにあるため、
片道約150km 、時間にして1 時間45 分と割と行き返りは苦
にならないのですが、農業があるため、しょっちゅう帰ら
なければなりません。
 特に夏場は田んぼの畔の草刈りのため、毎週帰っている
状況です。典型的な中山間地域で圃場整備を行ったため法
面が半端なく大きくなりました。
 若いころと違い無理ができないので、毎週末のどこか半
日をノルマにしています。半日を4 回行うとやっと全ての
草刈りが終了となりますが、1 カ月もすると最初に刈った
ところが伸びてくるため、また最初に戻って刈らなければ
なりません。
 今年もいよいよその時期になり、少し憂鬱な気分ですが
へこたれず頑張ります。
 それ以外はこれと言って不自由はなく、これからも単身
赴任を満喫する予定ですので、防府ロータリークラブの皆
さん引き続きよろしくお願いします。


          弘 中 貴 之
 平成27 年4 月2 日「子どもの未来応援国民運動」発起人
集会が総理官邸で開催されました。これは「子どもの貧困
対策に関する大綱」( 平成26 年8 月閣議決定) に基づき、
子どもの貧困対策を、国民の幅広い理解と協力の下に「子
どもの未来応援国民運動」として展開していくため、関係
各界からの発起人が一堂に会したキックオフイベントです。
 この「大綱」により、ようやく「都道府県子どもの貧困
対策計画」の策定が始まりました。いま、生まれ育った環
境によって、教育の機会が得られずに将来の可能性が閉ざ
されてしまう子どもたちや、健やかな成長を育むための衣
食住が十分確保されていない子どもたちが増えています。
2012 年には、日本の子どもの貧困率は1.63%を記録しており、
これは子どもの6 人に1 人は貧困という計算になるのです。
明日の日本を支えていくのは今を生きる子どもたちです。
貧困の連鎖によって、子どもたちの無限の可能性の芽を摘
むようなことは決してあってはならないのです。
 浄土真宗の宗祖である親鸞聖人は「一切の有情は皆もっ
て世々生々の父母兄弟なり」と示され「我々も含むすべて
の生きとし生けるものは、永劫におよぶ生死流転のなかで、
いつかは親子となり兄弟となり、または夫婦となったかも
知れません。もしくはさとりの立場から見れば、我々すべ
ては仏の子として見えることでしょう」とお話しされました。
そこには、すべての人々を分け隔てる事のない、平等と同
胞の思想に貫かれています。
 「地域の子どもは地域が育てる」という標語があります。
子育ては、親だけが担うことだけではないと思います。分
け隔てなく子どもたちを育てることは、未来の日本を支え
る人材を育てる事でもあります。全ての子どもたちが自分
の可能性を信じて前向きに挑戦し、未来を切り拓いていけ
る社会にすることが、今を生きる私たち大人の責任です。
 子どもの成長を社会全体で支え喜び合いましょう!!

ブラックスワンの誘惑

         東   佳 範
 最近のアフラックのCMでガチョウとブラッ
クスワン(以下黒鳥と記す)が出るのをご存知で
しょう。
 突然現れた黒鳥が保険に対して言いたい放題
を言い、白いガチョウが現れ話がまとまります。
黒鳥の発言は最近の若者の本音であるとの事。
 ユーモアある黒鳥の言動は実におもしろい。
自分が病気で入院するところは最高です。
 このガチョウと黒鳥はモチーフがあるのをご
存知でしょうか? チャイコフスキーのバレエ白
鳥の湖です。
ストーリーは王子ジークフリートの21歳の誕生
会。
 王子は喧騒を逃れ森へ行く。
 そこで魔法で昼間は白鳥に変えられた王女オ
デットと出会い永遠の愛を誓う。
 しかしお妃選びの会場に悪魔がオデットと、
うり二つの娘オディールを連れてきて王子を誘
惑する。
 この時踊られる黒鳥のバドドゥは有名であり
オディールが薄笑みを浮かべながら踊る32回転は、
このバレエの一つの見せ場である。
 一般的にオデットとオディールは同じバレリ
ーナが演じ、全く性格の違う2つの役を一人で踊
り分けるのはバレリーナにとって大変なことで
ある。
 王子は悪魔の娘をお妃に選び悲劇となる。
 飛び出した王子は森へ行きオデットと再会、
悪魔と戦い大団円を迎える(版によりいろんな結
末があります)。
 さて、もしジークフリート王子が君だったら、
もしオディールが悪魔の娘でなく、ちょっぴり
コケティッシュなお姉さんだったら君はどうす
るだろうか?
 私なら清楚なオデットも良いが黒鳥の方に魅
かれるかも。

「3 月1 1 日」

          中 野 浩 幸

 3月11日は東日本大震災が発生した日で、今年
で5年を迎えた。又、震災による孤児・遺児は、
1,698人と発表され心が痛む。
 3月8日の例会にて、誕生日のお祝いをして頂
いたので、お気づきの会員の方もいらっしゃる
と思うが、私の誕生日は3月11日である。
 毎年3月11日が近づく時期になると、誕生日を
書くのが嫌になる。例えば、出張先でのホテル
のチェックインの他、年度末を控え、職場でも
多くの書類が更新されるたびに、私の生年月日
を部下が確認する。
 そんな中、先日、祖母が亡くなった。享年97歳、
大往生である。
 ところがである、亡くなった日が、3月11日な
のである。
 祖母は、父の実母ではない。父の従兄弟にあ
たる。父は、妹2人の3人兄弟で、小学1年の時に、
両親を亡くした。父を戦争で、母を病気で。
 祖母は、当時福岡県久留米市に良縁で嫁ぐこ
とが決まっていたが、戦争遺児となった3人が不
憫でならず、良縁を断り、3人を育てる為、田舎
に残った。生涯独身であった。
 生前、私に、おとうさんには何もしてやれな
かった。食べさせるのが精一杯で、田んぼも少
しはあったが、全部売ってなんとか3人を高校ま
で出してやったと。
 父は、当時のことは、一切語らない。
 大病を患い、施設にいる父も何とか祖母の葬
儀には出席できた。出棺の時、父が3人を一人前
に育ててくれてありがとうと言った。
 3月11日、震災の多くの孤児・遺児を思うと、
誕生日を祝って貰おうなどとは思わない。祖母
が父を育て、私がこの世に生を受けたのだから、
誕生日は、祖母を思い出し、生まれたことに感
謝する日にしよう。

お酒のはなし


                     
           竹 田 健 児
 旅行好きで、酒好き。飲む、打つ、買う、の3
拍子こそ揃っておりませんが、自他ともに認め
る道楽者です。
 中でも最近、はまっているのが吟醸酒です。
吟醸酒とは、米を磨いて低温でじっくり醸造する、
いわゆる吟醸造りをした酒です。
 むかしは品評会のために、杜氏が技術の粋を
尽くしてつくるもので、ほとんど市場に出ず、
酒の芸術品と言われていました。
 最大の特徴は吟醸香と呼ばれる繊細でフルー
ティーな香りです。
 吟醸香の高いものは、温めると香を飛ばして
しまいますので普通は燗酒では飲みません。と
言うか、もったいないので皆さんやめて下さい。
 山口県でも有名な酒造元(吟醸酒)はたくさん
あります。全国的に有名な獺祭、五橋、かほり
鶴など特定名称酒比率の高い県ランキングでも
山口県は堂々の4位を獲得しています。
 全国的にみても、付加価値の高い特定名称酒
の生産へシフトしている中で、上位を取るとい
うことはとても素晴らしいことです。
 近年、海外での日本酒人気は目を見張るもの
があり、アメリカでは地元の人が興した地酒の
酒蔵も多く誕生しているとか。
 9月には北海道にて法人会青年部会の全国大会
が開催されますので、うまい酒に出会えること
を楽しみにしています。北海道では3拍子打つか
も……(笑)。

ガバナー杯親睦野球大会

        佐々木 崇

 3 月19 日から始まりましたガバナー杯親睦野
球大会、今回初めて前夜祭に参加いたしました。
 物々しい雰囲気で始まり、総監督田中さんに
よる準優勝杯の返還、そしてロータリーらしい
誠実な組み合わせ抽選へと進んでまいりました。
 抽選の結果は3/20( 日) 第一試合、対鞆の浦
と決まりました。
 次の日が試合ではなかったので前夜祭で帰ら
れる方もおられ、残ったメンバーにて二次会へ。
大変楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 試合当日5:30に集合し呉の球場へ出発。今回
は何のトラブルも無く全員無事呉に着きました。
 試合前のウォーミングアップにて早々とアッ
プを終える私達を尻目に、鞆の浦は元気いっぱ
ダッシュをする方、長い距離をキャッチボー
ルする方など圧倒されていると、あっちは陽が
当たっているから元気なんだよと声が飛んでくる。
その声に妙に納得する我らが野球部の面々。
 前回の決勝戦の相手、宿敵鞆の浦、リベンジ
じゃーと一人心に思い打席に立つ。
 力が入りすぎてセカンドゴロ、セカンドがも
たついていたのでセーフと思いベースに立って
いると塁審からアウトですよの声が。思えばこ
れがあの悪夢の出来事のプロローグとはその時
だれも思っていませんでした。
 そしてあの事件が……。1 対0 で勝っていた
防府の攻撃、1 アウトランナー無しで私の打席。
打ちたい気持ちを抑えファーボールを選び、す
かさず盗塁。バッターは橋本さん、センター前
に綺麗にヒット。私は2 塁から3 塁そしてホー
ムへ楽々セーフと思いゆっくりと走る。あと2
歩でホームベース、2 対0 だ、今回はこのまま
勝てるぞと思った瞬間、キャッチャーミットへ
ボールが帰ってくる。えっ……呆然と立ち止ま
る私。タッ、タッチアウト。わけが分からない。
相手チームもびっくり& 大喜び。ゆっくりベン
チを見ると、金田監督、田中総監督鬼の形相。
打った橋本さんは1 塁ベース上でうなだれる。
当の本人もうなだれる。こういうプレーのあと
は流れが変わると言いますが、まさにその通り
の展開に。すぐに逆転され意気消沈の私。何の
言い訳も出来ない怠慢プレー。ベンチに戻るこ
とが出来ず1 塁コーチャーでずっと反省。
 その後橋本さんの力投と、センター前に抜け
そうなボールに飛びつきアウトにした入江さん
のファインプレイ、久保さんのチームメイトの
心をえぐるヤジ……いや声援で何とか盛り返し
たかったが、一度傾いた流れが戻ってくること
無く5 対2 で負けてしまった。
 次回からは全力プレーをするとその時だけは
思った。