人口動態に思う

        中 原 靖 明 
 日本の人口が、昨年、予想より早く初めて
減少し始めた。
 2005年に生まれた子供の数が、亡くなった
人の数を下回り、自然減(1万人)になると
いう。厚生労働省の予想より1年早く、人口
減少社会に入っていく。
 人口を維持するためには、合計特殊出産率
(日本人女性1人が生む子供の数の平均値)が、
2.1必要なのに対し2004年は1.29、2005年に
は更に低下する。
 このまま少子化が進むと、2050年には人口
1億人、2100年には6400万人になるといわれ
ています。
 これまで少子高齢化といわれても、実感が
それほど持てませんでしたが、我が家に目を
移してみても、昨年の年頭、私と妻、二人の
子供、義父夫婦も含め6人で迎えましたが、5
月に長女が広島に嫁に行き、7月には義父が
他界しました。家族も実質減となりました。
今年の4月には、長男も大学進学で県外に出
る予定なので、ますます過疎化していきます。
 あれだけ狭かった我が家も、空き部屋が増
えました。人口が減ったからといって、すぐ
に何か不都合な事が起こるわけではないよう
に思いますが、新しい生活のあり方を今のう
ちに準備しておかなければと思うこの頃です。
 とりあえず、今年の正月に帰省した娘に子
供はなるべく多く産むように、長男には、い
ずれ防府に戻るようにと親の身勝手な意見だ
けは言っておきましたが、本人達はどう思っ
ているのかは、わかりません。
 国と同じで我が家の人口減少も歯止めが、
かからないような気がしますが、豊かな成熟
した生活を送るためには、健康であることが、
一番大切なようです。