今年度を振り返って

          会長  林   靖
 あっと言う間に過ぎた一年でしたが、私の人
生の中では有意義な一年であったと思っており
ます。と云うのは、私なりにロータリーの勉強
が出来たことと、会員諸兄と打ち解け合ったお
付き合いが出来たからです。
 また、任期前の昨年六月のシカゴでの国際大
会や、本年四月の韓国RI第3690地区の地区大
会に参加したことによって、ロータリー百年の
歴史の重みと、外国のロータリアンの考え方や
活動の状況をかいま見ることができ、貴重な経
験と大きな思い出とを持てた一年となりました。
 ステンハマー会長によって、ロータリー哲学
の原点とも云われる「超我の奉仕」という理念
が、百一年を迎えた国際ロータリーの本年度テ
ーマとして示され、その下で活動することが出
来て、誇りを持てた一年間であったと喜んでい
ます。
 さて、主な活動実績を振り返ってみると、順
不同ですが、次のような事項が思い出されます。
 新年度早々の甲子園での野球大会は、残念な
がら雨のため中止となり、応援に来て頂いた方々
には大変迷惑をおかけしましたが、その後、四
月のガバナー杯出場まで三回の対外試合を行い
ました。特に三月の南園杯は当クラブが主催し
て行ったもので、野球部の諸兄に大変ご苦労を
かけましが、彼らの素晴らしい行動力によって、
大会は成功裏に終わりました。
 年度始め、次年度ガバナー補佐選出の依頼が
地区から突然参り大わらわでしたが、廣政さん
にお願いすることが出来て、防府三クラブの親
クラブとしての面目が保たれました。
 また会員の野口さんが、竹の繁茂による里山
の荒廃を憂えられ、委員会活動として里山整備
活動を社会奉仕委員会で立ち上げられ、周到な
準備と地域や他のボランティア団体との提携の
下で会員多数の参加を得て実行され大きな成果
をあげられ、防府ロータリークラブでは曾て無
い活動であったと内外から高く評価されました。
 五月に入りまして、福島県の「いわき内郷ロ
ータリークラブ」のご一行を防府天満宮での職
場例会にお迎えし、未知のロータリアン同士と
して温かい友情を交わすことが出来ました。
 これらを含めた本年度の活動実績は、会員諸
兄のご理解とご協力の賜物であったと深く感謝
致しております。
 また反面、本年度は出席率は良くありません
でした。例会出席はロータリアンとしての大き
な義務の一つですが、魅力ある例会づくりが出
来ていなかったためではなかったかと深く反省
致しております。此の件は、当クラブの重要課
題の一つではないかと思い、今後は諸兄と一緒
になって魅力ある例会づくりに励み、出席率の
向上に努めたいと思っております。
 残念ながら会員増強活動の方も、本年度は目
標の達成が出来ませんでした。地域を取り巻く
経済や社会的な事情もあることとは思いますが、
本当にロータリーを理解し、心を許しあえる仲
間が増えることを願っております。