鉄道研究にかかる考察および関連する所感(第二弾)

  
           喜多村 誠
 
 先日放送されたNHKテレビによると伊豆の冴
えない旅館の主人、ちょっとした思いつきで宿
は大繁盛という。鉄道模型を愛する彼は家族の
大反対を押し切って大広間に鉄道ジオラマ(山
あり谷ありトンネルありのレイアウト)を作っ
て今や全国から模型を走らせるべく集まったお
客(さすがに家族連れは少ない、否いない)が
仲間となって大いに盛り上がっているという話
である。
 ほらごらん、いい話だなあ美しい話だなあ、
皆さんそう思わない?
 さて鉄道ファンにも色々ある。電車が好き、
SLが好き、乗るのが好き、模型が好き、その
中でも集めるのが好き、作るのが好き。さらに
は車輪が好き、線路が好き、人それぞれなのだ。
 因みに私は線路、とりわけ切替ポイントには
惹かれるものがある。分岐ポイントよし、隣の
線路へ継げる平行ポイントよし、隣の線路へ相
互に移動する両線渡りと言われるポイント等が
ある。
 長編成の車輌が少し揺れながら傾きながら、
車輌がポイントと擦れ合って“ガタコトカタタ
トドッカタココ”といった不規則音と共に蛇行
して行く様は鳥肌ものである。
 先日八重洲の地下街の書店で“線路の本”な
るものが売られていた。好きな奴がいるのだ。
 鉄道研究、何と奥行きの深いジャンルなのだ
ろう。“鉄ちゃん、鉄子”等と言った表現でくく
ろうとする人達には“君らは何も解っていない”
こう申し上げねばなるまい。
 ダラダラと書いてしまったが、井藤会長率い
る(と言っても遂に一人辞めて三名となったが)
鉄道研究会は確かな活動を展開している。(飲
んで喋ってる事も多いが)目下会員募集中、好
きな人は少なくないはずだ。
 “本当はボクも鉄道が好きだ、是非入会させて
くれ”と言えばよいのだ、決して恥ずかしいこ
とではないのだから。
 入会によって見えない世界が広がって充実し
た人生を送ることが出来るのである。