バーミンガム国際大会に参加して(1)

 

          南 園 義 一


 英国、バーミンガム市で開催された国際ロー
タリーの国際大会と国際研究会に参加致しました。
 今年、2009〜10年の国際大会は、国際大会開
始以来、100周年を記念して開催されました。丁
度、昨年の経済恐慌や今年に入ってからのイン
フルエンザ流行の影響で参加者が少ないのでは
ないかと心配されましたが、蓋を開けてみると、
6月24日現在、参加者16,375名で、例年の程度に
は達したようです。
 因みに、国別では1位米国3,705名、2位英国
2,234名、3位日本1,587名で韓国8位402名、台湾
9位349名でした。恒礼の日本人朝食会には約
1000名近くのロータリアンやその家族の方々が
参加され、なかなか盛況でした。
 バーミンガム市はロンドンから電車で約1時間、
車で行くと2〜3時間程度の英国を代表する工業
都市で、産業革命以来の工場群と伝統ある古城
が森と緑の田園に点在して、素晴らしい景観の
都市です。日本ではバーミンガム交響楽団で有
名ですが、シェックスピアの生まれた街もそう
遠くありません。
 私は、40年位前、アメリカ留学の帰途、一人
旅でヨーロッパに回り、学会に出席した後、各
都市を訪問しましたが、ロンドンには約1週間滞
在、市内を見学した後、ハイド・パーク公園か
らバスに乗り、エリザベス女王の居城のウイン
ザー城を訪ねました。その頃と同様に、バーミ
ンガムの周辺は、緑の田園と石造りの古城が何
時も変わりない姿を見せて居て、とても感激し
ました。
 ロータリーの国際会議は、6月19〜20日に国際
研究会、6月21日〜24日まで国際大会が開催され
ました。最初の国際研究会は世界中のガバナー
以上のシニア・リーダーがロータリーの現状と
重要トピックを課題として話し合う研究会ですが、
ポリオ・プラスを中心とする「ロータリー財団
の課題」や、「水や識字率」に関するシンポジ
ューム等が討議されました。
 私は国際研究会委員として第4本会議の議長を
務め、約1時間半にわたって、ジョン・ケニ-次
期RI会長の講演を紹介し、「会員増強」や「保
健と飢餓」そして「子供の死亡率」等に関する
パネル・デイスカッションを司会致しました。
 国際研究会の最終日には、円形テーブル形式
の自由討論を行いましたが、日本のロータリー
指導者やパストガバナーの皆さんが夫婦共々多
数参加され、「こんなに自由に、自分の思いを
語ったことはない!」と大好評でした。(次号へ続く)