「ロータリー財団」について

          野 口 貞 夫

 ロータリークラブに再加入してから早くも4
年半が経過しようとしている。
 入会以来その加入の主な動機でもあった社会
奉仕部門で、主として竹林・里山整備作業にひ
たすら力を注いできたが、今年度はロータリー
財団担当理事を仰せつかり、目下迷路に入り込
んだような心境にある。
 私を含めクラブ入会後、会員歴の浅い会員に
はこのロータリー財団というのはあまりポピュ
ラーではなく、良く分からないというのが実態
ではないだろうかと思う。
 ロータリーの使命はロータリー財団プログラ
ムの奉仕活動にあり、財団はその資金調達が使
命、両者は車の車輪の関係にあると聞く。
 ロータリー財団には財団独自のプログラムも
あるので、その辺りから頭の中がモヤモヤして
くる。教育的プログラム(国際親善奨学金)・
人道的補助金プログラム・ポリオプラスプログ
ラム・地区補助金などであるが、いずれも集ま
った資金の使い道に関すること。
 これに関しては財団の「未来の夢計画」とい
う新しい補助金制度への切り替え計画が進行し
つつあり、来年度からテスト的にパイロット地
区にて開始、更に3年後のH23年7月から全地
区実施で切り替えがなされる予定。勉強しなお
すにも、私には基礎の部分がしっかりしていな
いのでなかなかすっきりしない。
 それはともかく、このほかに財団への寄付を
募ってロータリーの活動が円滑に進むよう努力
することも求められている。
 これは主として年次寄付と恒久寄付の二つが
ある。年次寄付というのはロータリー活動の原
資となるもので、毎年続けて行い、3年後の財
団プログラムにその寄付金が使われる。
 具体的には身近なところでは財団の友会員(昔
のポールハリス準フェロー)がある。これは1
回目に100米ドル寄付、以後毎年続けて100ド
ル以上好きなだけ寄付する。その累計額が1000
ドルに達したらポールハリスフェロー(PHF)と
して認証され、これが累計2000ドルになるとマ
ルチプルPHFということになる。
 一方恒久基金寄付は、毎日庭に水を撒くため
の年次寄付と異なり、いつでも水が撒けるよう
に水を貯めておく貯水池のようなものであり、
寄付金額はいくらでもできるし、まとめて1000
ドル以上するとベネファクターとして認証され
る。
 ポリオプラスについては各クラブ一人15ドル
の拠出を要請されておりこれはもう全うしなけ
ればならない。
 以上ほんの入り口だけ触れたが、財団1年生
には0からの出発であり意欲・気力・集中力に
陰りの出てきつつある私にとっては、いささか
先が心配というのが実感。会員の皆様のご協力
を頼りに少しずつでも前進したいと思う昨今です。