ユーロ圏を憂いて

       金田練二郎

原稿締め切りが7/24で記載が8/21予定!
 
ロンドン五輪開幕前のこの時期に寄稿する私
が気になる世の中の動向の一つが、欧州選手権
『ユーロ2012』の結果です。欧州51の参加国の
頂点を極めたスペインは史上初の連覇を達成
し、一昨年の南アワールドカップの優勝も含
め、名実共に世界一≪無敵艦隊の復活≫を証明
しました。
 特にこの度の『ユーロ2012』は、債務不安の
渦中にある欧州において、大規模なスポーツの
祭典は大会前から大変注目されました。
 本戦16ヵ国の中にはPIIGSポルトガル・アイ
ルランド・イタリア(伊)・ギリシャ・スペイ
ン〕と称される5ヵ国が含まれ、準決勝には独を
含めPIIGSから3ヵ国そして決勝は伊とスペイン
でした。
 EUIMFから金融支援を受けているポルト
ル・アイルランドギリシャの3ヵ国、スペイン
の支援も決定したばかり、伊も時間の問題?
しかし、債務危機が起こって以来、独や仏主導
で進められていた市場安定策は、今大会の結果
の如く、主導権が債務危機国に移行しつつある
様な気がします。
 事実、準決勝で独に勝利した伊は債務問題に
おいてもモンティ首相とメルケル首相は首脳会
議の場で対決を繰り広げ、国債金利を下げたい
伊首相の金融安全網の活用による国債買い入れ
策に独首相は屈しました。
 数日後にロンドン五輪が開幕します。債務危
機国の政府や国民が今回のサッカー同様に、一
丸となれば、将来的に勝利(=危機脱却)する事が
出来るかもしれません。
 五輪がユーロ全域に勢いをもたらす祭典にな
ることを願って……。

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