認定子ども園について

            脇  正 典

 「認定子ども園」をご存知ですか。
 当事者である私共幼稚園であっても、不透明
な部分が多く、よくわかりません。
 民主党政権では待機児童解消のため「総合子
ども園」構想があったのですが、自民党政権
なり元の「認定子ども園」になりました。
 消費税とセットで実施される予定ですが、教
育が税とセットというのもおかしな話です。
 昔から「教育は国家百年の計」と言われます
が、百年後に待機児童がおりますでしょうか。
目先の必要で教育制度を変更するのは、悔いを
百年後に残すことになります。待機児童のいる
都会にだけ「特区」を作り対応すればすむこと
です。
 これまでは、幼稚園は文部科学省、保育園は
福祉ということで厚生労働省の二元制度であ
り、幼保一元化がいわれました。
 今後は、認定子ども園が望ましいが、幼稚
園・保育園を今まで通りやってもよいというこ
とになりました。
 認定子ども園は内閣府が管轄することにな
り、三元制度で複雑になりました。 
 しかも、認定子ども園は
   ?幼稚園型
   ?保育園型
   ?幼保連携型
   ?地方宰領型
と4種類あり、一層わかりにくくなりました。
 消費税が27年度に上がれば、制度がスタート
するのですが、具体的な内容はまだ決まってお
らず、25年度中に国の審議会で煮詰めることに
なっています。
 管轄は文科省厚労省内閣府ですが、お金
内閣府から出すということになっています。
 安倍総理は幼児教育無償化を検討しておられ
ますが、先行き不透明で幼稚園としては身動き
がとれない状態です。