管理委員長の思い 世界の未来への投資

   
     2013〜2014年度
      ロータリー財団管理委員長
            李  東 建
 毎年、約690万人の子どもたちが、5歳の誕生
日を迎える前に命を落としています。
 そのうち3分の2、実に440万人の子どもたちの
大半が、予防可能な伝染病が原因で亡くなって
いるのです。
 もし、120万人のロータリアンが、水、衛生、
保健、飢餓、識字率などを改善することを心に
抱いて活動したら、素晴らしい成果を実現でき
るでしょう。
 ロータリアンが防虫蚊帳を寄贈すれば、マラ
リアにかかる子どもの数が減るでしょう。
 井戸を掘り、衛生問題に取り組むことで、よ
り多くの子どもに安全な水を提供できたら、水
による疾患にかかる危険性を軽減できるでしょ
う。
 ロータリークラブが栄養プロジェクトを実現
すれば、毎年、栄養失調によって死亡する260万
人の子どもたちを救うこともできます。
 また、助産師や訪問看護師の研修、簡易診療
所、学校の給食プログラムなどを地域社会で提
供できれば、子どもたちの命を直接救うことが
できます。
 子どもたちの死は、助ける手段がないことが
原因ではなく、私たちが手を差し伸べないがた
めに起こります。
 ロータリアン一人ひとりが責任を負うこと
で、数万人の子どもたちを救い、子どもの高い
死亡率に対抗することができるでしょう。
 2008〜09年度国際ロータリー会長を辞めた当
時、ロータリアンに、地元や遠隔地の子どもた
ちのニーズに目を向けていただくようお願いし
ました。
 9月は「新世代のための月間」です。 
 これは、すべての子どもに与えられるべき未
来を保証するために力を注ぐのにふさわしい月
間です。   (ロータリーの友 9月号より)