えきなが講座からの展開

         浴 永 直 孝
 会社をリタイアした後の第二の人生において
何をするか?という大きな悩みの中で、3年前こ
ろから「えきなが講座」を始めました。日本は
第一に科学技術立国であって欲しいとの思いが
あっても自分にはそれ程の力が無いことから、
立派な研究をされている大学教授に防府で講演
して貰い、子供を理系に勧誘することを考えま
した。防府ロータリークラブからは、この活動
に大きな援助を頂き、現在も続けることが出来
ています。
 このえきなが講座をやっていますと、中学校
の先生方から小学高学年での算数嫌いから理系
嫌いが始まっているとの情報を得て、講師とお
寺さんが共同で運営する「ボランティア寺子
屋」なる教育システムを考え、2年前から、賛同
された中関・善正寺さんの施設で、現在毎週水
曜日の18時から5人の小学高学年生の勉強の手助
けを開始し、今も子供には「口が臭い」などと
言われながらも続けています。
 教育関係で色々やっていると、個人が行う教
育事業には学校関係者は関与したがらないこと
をようやく理解し、NPO法人「山口科学技術子供
フォーラム」を設立することにしました。この
NPO設立においては、また防府ロータリークラブ
の仲間の皆様にご支援頂きました。昨年3月から
定款の作成などを開始し、7月初旬に申請し、9
月初旬に認可され、9月10日に設立出来ました。
 登録することで日本財団に始まり多くのNPO
助成金があることを知り、4ケ月かけて合計6
件もの助成金制度に申請してしまいました。今
もその時の疲労が溜まっています。結果は4月末
までに出揃うようです。
 子供の教育については、盛んにお寺さんなど
で夏休みを利用した色々な塾が開かれていま
す。現在のえきなが講座とボランティア寺子屋
の2つでは余力が少しありますので、理系に誘う
「子供科学者応援塾」も開始することにしまし
た。元・防府日報の窪田先輩(下関西高)が鈴木
宮司に声をかけて頂き、昨年末12月26〜27日、
各々二時間延べ14人の天満宮氏子の小学5、6年
生に算数と理科さらに高校程度の科学をかみ砕
いて教えました。この子供科学者応援塾は、共
同運営者の天満宮さんの賛同があれば、毎年夏
休みと春休みの年2回開催して行きたいと思って
おります。
 上記のように、子供の理系への誘いの活動
は、NPO法人化し、えきなが講座にボランティア
寺子屋と子供科学者応援塾を加えて、少し活動
場面を増やして継続しております。