理想的なクラブ活性化の条件(Ⅲ)

                国際ロータリー理事 南園義一

クラブの会合
 ※ それぞれの委員会が活発に活動し、活動後に反省会が行われている。
 ※ クラブ理事会の報告は毎月為されている。
 ※ クラブの各委員会報告が例会で常に活発にされている。
 ※ 国際大会、地区大会、IMその他の行事への積極的な参加を目指している。
 ※ 地区セミナ−や国際大会参加者が参加後2週間以内に例会で15分以上の
   報告をしている。
 ※ 地区レベルやクラブを超えた行事のホストを積極的に引き受ける。

クラブ指導者
 ※ クラブや地区の将来を見据えた広い視野からクラブ会長を選んでいる。
 ※ クラブを超えて、将来、ロ−タリ−の指導者として活躍出来る事を視野に入れて、人材を育てる努力をしている。
 ※ 地区委員などは積極的にクラブから選出し、クラブが支援、協力する。

クラブの財務
 ※ クラブ活動資金と運営資金を明確に分けている。
 ※ クラブの財務で赤字は絶対に作らない。
 ※ 出来る限り、ロ−タリ−関係以外の資金集めはしないように努力している。

クラブの運営
 ※ クラブの発展を図るために長期計画(3−5年)を立て、毎年更新している。
 ※ クラブ運営について、毎年棚卸を行い、反省と改善が常に実施されている。
 ※ 「クラブ活力テスト」を年1回実施し、理事会が対策を検討している。
 ※ 「クラブ会員満足度テスト」調査を年1回行っている。
 ※ 全会員が自分のクラブの良き伝統や個性を自覚し、それを発展させている。
 ※ インタ−ネットやメ−ルが充分に活用され、ホ−ム・ペ−ジも持っている。
  しかし、印刷物やFAXを希望する会員への配慮もされている。
 ※ 政治や宗教的問題は例会中には触れない事になっている。
 ※ 会員及び家族の個人情報の保護に努めている。

職業奉仕
 ※ 職場や地域社会で職業倫理を高める為のクラブ活動や論議が行われている。
 ※ 全会員は「四つのテスト」を暗唱し。これを実行している。
 ※ 各職場の職業指導や職業倫理意識を高める為のセミナ−等を開催している。

社会奉仕
 ※ 思いやりの心を持ち、他人や社会の為に尽くす事(奉仕の理想)を理解している。
 ※ 地域社会の二−ズを的確に捉え、地域社会に対する奉仕を続け、
   周辺地域の広報活動も欠かさない。
 ※ 例会の卓話に地域の活発な活動実践者を招き、地域の二−ズを知る。
 ※ 奉仕プロジェクトは綿密に計画し、全会員の同意と理解を得る事、出来れ   
   ば継続性を持たせ、実施後は必ず評価を行っている。
 ※ インタ−アクト、ロ−タ−アクト、RCCの少なくとも一つをスポンサーしている。

国際奉仕
 ※ クラブとして、国際親善と交流の意義を理解し、国内外に姉妹・
   双子クラブを持ち、定期的に親善交流している。
 ※ 青少年交換、WCS 等のロ−タリ−プログラムを理解し、実施している。
 ※ 国際ロ−タリ−の友情交換プログラムや趣味・職業別親睦プログラム、
   人道的アクション・グル−プ等の意義や活動内容について関心を持ち、
   活動も行っている。
 ※ クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕はそれぞれ特徴もあるが、
   現代社会では総合的に関連した活動を展開する場合がある事を理解している。

ロ−タリ−財団・米山奨学会
 ※ 会員はロ−タリ−財団のプログラムと寄金の重要性を良く認識している。
 ※ ロ−タリ−財団の教育的及び人道的プログラムに付いて、
   クラブで討議しており、積極的に参加しようと望んでいる。
 ※ 国際親善奨学生を派遣・受け入れ、人道的プログラムであるマッチング・
   グラントにも理解があり、或いは実践している。
 ※ ロ−タリ−財団のGSEプログラムの意義を認め、地区活動の一環として
   協力している。
 ※ 世界の紛争を防止し、平和を維持する為のロ−タリ‐世界平和フェロ−
   シップ・プログラムを理解し、協力している。
 ※ ロ−タリ−財団の寄附の重要性を理解し、各種の寄附に協力し、
   恒久寄金や特別寄附にも協力しており、特に、年次寄附は全会員が
   少なくとも年間100ドル以上行っている。
 ※ この度、ロ−タリ−の多地区奉仕活動として国際ロ−タリ−に認められた
   日本独自のロ−タリ−米山奨学会の趣旨と活動を理解し、奨学生の受け
   入れや寄附にも積極的に努力している。
 ※ 米山奨学会のお世話クラブになる様、クラブで討議している。

総括
 ※ クラブ全員でロ−タリアンである事に誇りを持ち、ロ−タリ−の理想実現に
   努力する。
                    2006年1月10日 改訂