DLPとCLPの重要性について

RI直前理事 南園 義一

1、 緒言
   最近、特に本年度は、幾多の地区が
CLPの採用に踏み切り、当地区でもCLPが実施される
機運が熟して来ました。新世紀に於いて、
ロ−タリ−が更に活性化するために、DLP(地区
リ−ダ−シップ・プラン) とCLP(クラブリ−ダ−
シップ・プラン)の重要性について述べてみます。
     
  
※ CLPは社会の時代的変化に適応したRotary Club
の活性化により、ロ−タリ−の将来の発展と安定を
目的にしています。従って、クラブ全体の参加と
運営の機能化、そして奉仕活動の活発化が鍵です。
   
※ 2004年の規定審議会で「ロ−タリ−の基盤は
各ロ−タリ−クラブにある」と決議しました。
しかし、現状では、ロ−タリ−100年の歴史を終えて、
ともすれば、意欲を失い、活動がマンネリになり、
形骸化し、会員数も減少の傾向を示すクラブもあります。

※ 毎年8月は会員増強及び拡大月間ですが、
今年、「ロ−タリ−の友」8月号の「ロ−タリアン数の
変遷」の欄を見ると、全世界のロ−タリアン数は横ばい
ですが、日本のロ−タリアン数は年毎に5%位の下降の
傾向を示しています。特に、1クラブの平均会員数は、
1996年と現在を比較するとクラブ平均60名が、年毎に
比例減少して、1クラブ当たり45名の平均数になり、
世界的にクラブ数が増えても会員数は減少化し、
所謂、クラブ弱小化が始まっているのです。

※ このようなロ−タリ−クラブ基盤の弱少化から
脱却し、現代社会の時代的変化に適応し、世界中の
ニ−ズに応えられるような活力ある活動をするため
には、当然、DLPとCLPの必然性が生まれて来ると
考えられます。
   
2、 時代的背景
DLPとCLPはロ−タリ−100年の歴史的活動を基盤にし、
将来へのロ−タリ−の安定と発展を目的とするものです。
先ず、その時代的背景から見てみましょう。
   
※ 1905〜30年、創始25年間に組織と活動方針確立 (創始期)
     
1905年、ポ−ル・ハリス他、ロ−タリ−を始める
     1917年、ア−チ・クランフがロ−タリ−財団提唱
     1922年、国際ロ−タリ−に改称、綱領、定款、細則、改正
     1927年、四大奉仕部門設定
     1928年、ロ−タリ−財団設立

   ※ 1931〜55年、弟二次世界戦争を挟んで苦難の時代
     だったが、活動の芽生えの時代と言えます。    (第2期)

     1933年、最初の規定審議会開催
     1935年、四大綱領四項目として確立
     1939年、国連大会「人権尊重に関する決議」
         自由、正義、真実、人間尊重 等
     1942年、ロンドンにて教育・文化を図る会議・機構提唱
     1945年、国連憲章起草に参画
     1945年、ポ−ル・ハリス死去、財団の国際親善奨学生制度開始
     1951年、四大綱領の目的「Objects 」を「Object 」に改正し、
         綱領中の4項目は等しく大きな意味を持つこと、
         又同時に行動を起こすべきものである、と手続要覧に
         明記。(重要)

  
※ 1956〜80年、ロ−タリ−活動発展期 (第3期)

     1962年、インタ−アクト開始、WCSプログラム発足
     1966年、最初のGSE来日
     1967年、10年前に始まった米山記念奨学会、財団法人組織になる
     1968年、ロ−タ−アクト開始
     1971年、R Y L A (青少年指導者養成プログラム)開始
     1978年、3−Hプログラム(保健、飢餓追放、人間尊重)始まる

   
※ 1981年〜現在、ロ−タリ−の近代化(活動の多様性と発展)(第4期)

 1985年、3Hに引き続いて、ポリオ・プラスプログラム開始
 1989年、「職業宣言」発表、女性会員入会始まる
 1991年、「国際ロ−タリ−の使命」発表、財団シェア−システムの開始
 1992年 「社会奉仕に関する声明」発表
 1997年、地区リ−ダ−シップ・プラン(DLP)始まる(必要性)
 2000年、世界平和フェロ−奨学制度(ポ−ル・ハリス没後50年)
 2000年 「ロ−タリ−財団の使命」改正
 2002年、 DLPが義務制になる
 2004年、 クラブ・リ−ダ−シップ・プラン(CLP)理事会決議
 2005年、 ロ−タリ−百周年を祝う!
     フェロ−シッププログラムより、
     (RAG)人道的なロ−タリアン・アクシオン
      グル−プを分離・活動開始