CLPとクラブ奉仕活動(その2)

    RI理事(2004−2006) 
    RI長期計画委員会委員 
         南 園 義 一
※ CLPの具体的な手順
 CLPを具体的に進めるに当たって、先ず、ロータリー資
料「より高いレベルへとクラブを導く」245−JA−(805)
を是非、読んで頂き、特に、具体化へ手順の9項目を参照
して下さい。要約すれば、以下の通り。
1、CLPでは、クラブ会員全員が参加してのクラブ活動が
求められている。クラブ全員が積極的に参加して、話し
合い、クラブの活動目標や焦点をよく理解し合うことが
大切。会員全員の親睦や連帯意識を高めること。
2、次に、前後3年ぐらいのクラブ会長、幹事、理事、委
員長等の中から選択してクラブCLP委員会を組織し、そ
こで、クラブの3年から5年程度を目標にした長期計画を
立てること。そして、その計画に基づいた年度毎の活動
計画を作り、クラブの会員全員とクラブ協議会等にて協
議し、理解を得ることが大切である。つまり、長期計画
と年度毎の活動計画とのバランスをとり、継続性を保つ
事が必要である。
3、クラブの長期計画と年度毎の活動内容が決定したら、
クラブの組織づくりを始める。委員会構成は、
RIが推奨する5つの委員会を中心に考慮する。
若し、クラブの目的に応じて、必要ならクラブ
独自の委員会を追加してもよい。委員会には出
来るだけクラブ会員全員が参加する様にし、ク
ラブ活動の中で、特に、クラブが重点的に焦点
を置く委員会には充分な委員を配置する。
4、クラブ委員会の構成に当たって、従来の形式
に捉われた考えをしないこと。形式に捉われる
とCLP本来の理念や目的を失ってしまうことに
なり易い。自分達はクラブ活動の何処に重点を
置くのか、機能的に、そして効果的に、充分に
論議し、理解した後、委員会の数や内容を決定
すること。
5、地区指導者、クラブ役員とクラブ会員との連
携機能を強め、何時も、迅速に、明確な情報の
伝達し、活動を高める機会を出来るだけ作る。
6、CLP開始に当たって、クラブ細則を改定しなけ
ればならない。夫々のクラブで、標準ロータリ
ー・クラブ定款やクラブ細則を参考にして、ク
ラブの特徴を発揮したクラブ細則を改訂する。
7、重要な点は、クラブ委員会の構成とクラブ財
政面の改正である。特に、クラブ会計は、クラ
ブの運営に関する予算と奉仕活動に関する予算
を明確に分け、収支の会計処理をする必要がある。
8、ロータリーの広報活動は、最近、非常に重要
である。雑誌、刊行物、IT等あらゆる手段を使
って、ロータリーの正確な情報を会員に迅速に
伝え、充分に理解し合って下さい。又、対外的
にもクラブの活動の目的や状況を積極的に広報
し、地域の人たちに理解して貰う。
9、ロータリーの情報伝達、教育、研修のシステ
ムを整備し直す。例えば、新会員のためのオリ
エンテーションを定期的、継続的に実施し、ま
た、既存会員への正確な情報提供を心掛る。地
区やクラブの為の研究会や協議会等、あらゆる
ロータリーの会合に出来るだけ参加すること。
※ CLPとクラブ奉仕活動委員会
1、CLPにおいて推奨された5つの委員会のうち、
特に、奉仕活動委員会は、クラブ奉仕活動を包
括的に捉え、柔軟で、機能的に考慮することが
必要である。(推奨ロータリー・クラブ細則の
第8、9、10条を参照)勿論、四大綱領に基づく
四大奉仕部門を軽視するものでなく、むしろ、
ロータリーの理念に基づき、四大奉仕部門を柱
としてクラブ活動を行うよう奨励している。新
しい「推奨ロータリー・クラブ細則」の第8条に
もはっきり明記してあるし、又、この度の2007
年度規定審議会では、四大奉仕部門を「標準ロ
ータリー・クラブ定款・第5条」に記載する事に
なった。
2、従って、CLPのクラブ奉仕活動は、四大奉仕が
基盤であることは明白であるが、激動する社会
の変化に対応する為には、四大奉仕部門を形式
的に固定概念で考えることなしに、どうしたら
良い効果が生れるのか、機能的に、効果の上が
る活動を、自主的に選択することが大切である。
 各委員会は、夫々の具体的な権限、明確な目標、
実施する具体的な行動計画を委員会毎に策定す
ることが重要である。委員会間の連携も必要で
ある。
3、具体的には、四大奉仕部門のなかで、クラブ
の内容や会員数等、クラブの規模に応じて、最
も効果の奉仕活動をいくつか選択することである。
(以下次号へ続く)