国際ロ−タリ−とロ−タリ−財団の未来像について! 


          南 園 義 一 
 
今年、2008年の4月30日から5月2日まで、エバンスト
ンのRIセンターで開催されたRI長期計画委員会に出席し
ました。シカゴは未だ肌寒く、時には零下の気温になる
こともあるそうですが、5月はじめの気温は5〜6度位の
温度で、次第に春らしくなる気配が街路樹の緑に芽生え
ていました。
 国際ロータリーの長期計画の内容については、先般、
概略を例会で説明しましたが、ロータリーのビジオン、
使命、中核となる価値観等はこれからのロータリーの理
念的基盤を示すもので、十分理解して置いて頂きたいと
思います。
 また、7つの優先事項は、2007年〜2010年間の具体的
な活動プログラムの目標を示したものです。防府ロータ
リークラブの活動プログラムの計画に従って、効果のあ
る活動が生まれる具体的な目標を決めて下さい。
 今回の長期計画委員会では、更に、2010年から5年〜
10年先の目標と活動の在り方を検討しました。激動して
いる現代社会の変化に適応できる国際ローリーの発展は
クラブの自主的な活動の成果を上げることによって達成
されます。
 また、将来ロータリー財団の未来像についても、可な
りの変更が行われると思いますので、基本的な考え方と
その方向性を概略説明しておきたいと思います。
 先ず、ロータリー財団の使命ですが、従来は「ロータ
リー財団の使命は、地域レベル、全国レベル、国際レベ
ルの人道的、教育的、文化交流プログラムを通じて、ロ
ータリーの綱領を順守し、世界理解と平和を達成しよう
とする国際ロータリーの使命を支援すること」とされて
いましたが、今回、「ロータリー財団の目的は、ロータ
リアンが健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困
を救済する事を通じて、世界理解、親善、平和を達成出
来るようにすることである」と変更になり、2007年の規
定審議会で承認されました。
 この意味は、ロータリー財団の使命の基盤をそれぞれ
のクラブや1人1人のロタリアンの活動に置いて、財団
活動を強調したものです。
 そして、5つの重点項目が発表されています。即ち、
財団の組織、活動、資金等の点に於いて、1、簡潔であ
ること。2、コスト効果の高いこと。3、ロータリアン
による大幅な関与があること。4、持続可能な結果を生
み出すこと。5、RIや財団の使命と一致したものである
こと。の5項目です。財団活動はロータリアンの理解と
協力を得て、草の根の活動で、皆が関与して行うもので
あることを強調しています。
 また、夫々のロ―タリアンが寄与された資金の補助金
分配は、近い将来、AタイプとBタイプの2つの補助金
度に分けられます。AタイプはDDFの40%を地区とクラブ
で自由に地域社会や国際社会への奉仕活動に使えますし、
BタイプはDDFの60%をWFとして従来のマッチングプログ
ラムや3Hプログラムのような長期的なグループとの協同
活動に適用するものです。
 近く、全世界でモデル地区を選定し、補助金分配の在
り方や実践的な活動の枠組みが出来上がりましたら、全
般的に実施されるものと思われます。
 いずれにしましても、ロータリーの将来計画は、RI長
期計画委員会とロータリー財団未来ビジオン委員会との
機能的な連絡調整によって進められることになっていま
す。