里山・竹林の整備・保全と再生

          野 口 貞 夫


 昨年春から、三谷森林公園入口に位置する里
山の間伐を中心とする整備活動を続けてきた。
 この春の作業は好天にも恵まれ、実に70人強
の人数で力強く整備活動をすることができた。
まさに「数は力なり」を実感した。
 この場所は当初かなり荒れていたことと、い
ささか広すぎるのではないか(約1万m2)の懸念
の声もあったが、新ボランティア団体「佐波の
里山サポートネット」(以後SSSNと略す)の結
成とその会員諸氏の尽力もあり、この秋の合同
作業で遂に初期の整備目標に到達できそうなと
ころまで進展することができた。
 昨年の第1回の作業は雨天の中で実施する羽
目となって参加の皆さんには大変な苦労をおか
けしたが、以後は好天にも恵まれて前述のよう
に参加人員は3倍にまで達している。
 この秋の作業で2年間に亘る三谷での里山
備作業は一応の区切りとなろうが、子供も大人
も楽しめる安全な里山に仕立て上げる努力はま
だ必要である。
 私は7月から別のことを担当することになり、
このプロジェクトから離れるが、今後のことに
ついて若干ふれておきたい。
 竹林・里山ともに一緒に行動できる仲間の集
団がある。できるだけ接触を密にして情報交換
しておくことが望ましい。
 また、ロータリーの新ターゲットとして天神
山の自動車道の道脇の定期的清掃や山頂に至る
幾筋もの登山道の整備なども候補になろう。更
にまた、ロータリーの立場について述べ
てみ
たい。
 このテーマのようなボランティア活動は、地
権者・行政・一般市民(ボランティア)の3者
が力を合わせないと前へ進めない。ロータリー
はこの3者の間にあってコーディネーター的役
割をする必要があろうし、又当面はそのリーダ
ー的役割も果たさねばならない。個人的には状
況の許すかぎり実作業に参加しようではありま
せんか。
 最後に広報の重要性についてふれたい。一般
ボランティアの参加者が増えてきている事実は
このテーマの趣旨に共鳴・賛同する人が沢山い
るということであり、活動の実際を広報(最大
効果はTV放映)したり予定を知らせたりするこ
とが極めて大事と意識している。
 皆さん方のご協力でここまで展開して来れた
事心から感謝致しております。ありがとうござ
いました。