堅 忍 不 抜

           原 田  勉


 過ぎゆく日々は早いものですが、今年の年賀状
を再び見直すと、ロータリークラブの方々、友人、
山口銀行に入行して出会った方々から、たくさん
の年賀状をいただき、大変感謝しております。
 その中で、特に印象に残っているのが、約27
年前防府支店に勤務していたとき、大変お世話に
なりました上司からいただいたものです。
 その年賀状には「常に堅忍不抜の気持ちを持つ
ことが大切です。」と書かれてありました。
 広辞苑によりますと堅忍不抜とは「がまん強く
耐え忍んで心を動かさないこと」とあります。現
在いろいろな環境を考え合わせて、深く考えさせ
られました。
 約27年前、私はその上司と出会ったとき、あ
ることでやる気を失っていました。
 当初、上司は私に対して「今のレベルでは気力
も含め力不足であり、他店に恥ずかしくて転勤さ
せられない。」と言われ、仕事上だけでなく仕事
以外でも叱咤激励の日々が続きました。
 仕事のすすめ方や人との関わり方などを指導し
ていただきました。
 最初は多少反発もありましたが、人材育成に情
熱を傾けている人だと思うようになってから、上
司にとことんついて行こうと思ったのです。
 その後、上司から私がやる気を失っていた頃と
比べれば、別人のようになったと言われました。
 昨年12月、以前防府支店に勤務していた方々
の会「防府会」を久しぶりに開催しました。「堅
忍不抜」の年賀状をいただいた上司も現在居住さ
れている名古屋から来ていただき、なつかしく感
謝の時をすごしました。
 今後、常に堅忍不抜の気持ち、一層地元防府
貢献できるように全力を尽くしていきたいと考え
ます。
 みなさまの引き続きのご指導、ご支援、ご鞭撻
をよろしくお願い申し上げます。