『会員増強ということ』

                     
        クラブ管理担当理事
          倉 員 謙 作


 今年度はたくさんの新入会員の入会がありまし
た。 私は今までどんな会であれ、所属する会の
「増員・増強」という問題にはあまり積極的な気
持にはなれずにいました。
 自分が会に所属する事、会で学ぶこと、交流す
ることには意義を感じているのですが、会そのも
のの増員と言う問題は何か別の要素のように感じ
られて、「いい会なら自然に増えるだろう」(こ
れは自らが会を選んで入会することが多いからです)
とか「あまり強引に良い会であるというPRをす
る事には抵抗があるなぁ」(これは「押し売り」
は嫌いという性格も影響しています)と感じてい
ました。
 自分が新入会員である時は会もメンバーも目新
しく新鮮であり、様々な刺激を受けて本当に学ぶ
ことがたくさんあります。しかしどんな会であれ、
だんだん年季が入ってくると会にも慣れが生じ新
鮮な学びと言うのは減ってくるのも事実です。よ
ほど自分自身に向上心を課さない限り持続的に学
ぶことはとても難しいと思います。いわゆるマン
ネリ感でしょうか。
 そんな時、新入会員の人と触れ合いが発生する
と新しい刺激が起きてきます。「ハッ」と目から
ウロコの話もたくさん聞けます。何より価値観の
異なる人と意見を交わすことは自分自身の成長に
最も効果があることです。特にロータリークラブ
に入ってくる方々は各業界で確固たる立場を確立
されている方が多く、新入会員と言えども人生の
大先輩である方も多く、本当に学ぶことがたくさ
んあります。
 そんな経験をするにつれ、やはりメンバーの新
代謝はあってしかるべきで、「増員・増強」と
いうことも会の活性化には絶対必要なことだし、
メンバーである自分もそのことにもっと積極的に
取り組まなければならないなと思いました。特に
クラブ管理上メンバーが自然と減少することは良
くないことだと思うようになりました。
 すでに来年度の活動が始まりそうな時期です。
 今年度は渋谷会長に頼り切りでしたが次年度に
向けて少しでも候補者に声かけをやんわりと行っ
ている今日この頃です。