2011ガバナー杯

        橋 本 康 弘
 
 「ユニフォームを取りに帰って下さい!」
 朝6時半の集合時間に応援に駆け付けた脇さんに家本監督が発声した言葉がこの一言だった。
 仕方なく、運転手の眼科医は脇邸に戻り呉に向かった。一方、スーパールーキー長島君は集合時間になっても現れない。電話すると「今向かってます!」と寝起きの声!さすが大物!
「車が渋滞していて」「集合場所どこ?」いつもの久保浩通君の言い訳を思い出してしまった。
 呉に向かう車中で監督が「眼鏡を忘れた」との発言あり。しかし下松あたりを過ぎていたので引き返すことも出来ずにそのまま呉に向かう羽目に。同乗していたキャプテンの金田さんは
「さすが知能犯!戻ることのできない場所で話を切り出すとは・・・」と心の中で呟く間もな
く監督に罵声を浴びせていた。脇さんには取りに行くように指示を出したのに自分は・・・・。
 相手は西条RC。初回ノーアウト1・2塁の絶好の先制チャンスに3番信治さんが超最悪のセカンドフライ。少し打順が上がると打てないいつもの悪い癖が出た。その後4番加藤さんのタイムリーが出て2点先取。その裏セカンド脇さんを痛烈
なゴロが襲いランナーが出る。あの打球は、高木守道クラスの選手でないと処理できないと思いますよ、脇さん!
 久保田支店長も長男の前で力み過ぎ四球を連発、満塁になったところで2塁打を打たれ2対3に。しかしその後は澤田さんのレフトオーバーの2塁打、入江・長島・桝野のポテンヒットありと9対3で圧勝!準々決勝にコマを進めました。
スーパールーキーと前評判の長島は大した活躍はしませんでした。ただ、橋本が4つ目の盗塁を決めた直後に肉離れをおこし次の試合への影響が懸念される。心配した眼科医が柄にもなく「大丈夫か?湿布を貼ってやろう」と優しく近
づいてきて湿布を貼ってくれたのだが、その直後痛めた橋本の太ももを叩き上げた。「それがしたかったのか!小学生みたいな人!」と心の中で叫びながら、復讐を誓った橋本であった。
 次の試合は、監督・助監督・キャプテン抜きで戦ってきます。監督・助監督は沖縄へ旅行に行ってくるそうです。琉球地方に超大型の台風が来ないかな〜と部員一同願ってるに違いない。