「受験シーズン到来」

          阿 部 孝 昭
 2012年度大学入試センター試験が1月14日、15
日に実施された。
 当日、塾スタッフと共に生徒激励のため、朝
早くから山口県立大へ行ってきた。
 例年、センター試験の日は悪天候の日が多い
が、今年は天候に恵まれ、とても暖かい中での
実施となった。
 しかし、各地で配布ミス等のトラブルが相次
ぎ約7000人余りの受験生に影響が出た。
 毎度の事ではあるが、ある意味人生をかけ受
験に臨む受験生の事を思うと精神的にハンディ
を背負った受験となり、かわいそうでしかたが
なく思えると共に激しい憤りを感じてしまう。
 平成2年にセンター試験はスタートしたが、当
時18才人口は約200万人、今年は約120万人と約4
割も減少している。しかし、受験者数は今年も
約55万人と20年前とほとんど変化していない。
この事は、センター重視の私大の数が増加した
ことに起因するところが大きい。
 受験者人口は間違いなく減少しているが、大
学学部は増加するという両極端な流れの中で、
生徒不足による経営困難な大学が出はじめ、片
やいわゆる難関大といわれる大学は、ますます
難易度を増している。
 今、学生たちにとってたいせつな事は、この
様な時代だからこそ大学に行く意義を真剣に考
え卒業後どうするのか、どの様な形で社会貢献
できるのかそれぞれが明確になれば勉強も頑張
れる。
 そういう受験をして欲しいという思いで生徒
たちと接している。
 何はともあれ2月に入り、私大入試が始まり、
末には国公立2次試験、そして3月には後期試験
と続く。
 今も遅くまで残って勉強している生徒たちの
合格を願って毎日を過ごしている。