韓国を自転車で走ってみた

          友 景 昭 隆
 ゴールデンウィークをいかに過ごすか?子供が
居なくなって、重要なテーマになりつつある。
計画をしないと家庭の犠牲になってしまう。そ
れでは人生を棒にふるようなモノだと勝手に思
っているので、今回は慶州までチャリで走ろう
と思いついた。
 韓国は自転車人口はほぼ居ない。自転車は貧
しさの象徴であるからだ。しかし李 明博大統
領は、経済効果にマイナスを与える車社会から
の脱却(ソウルだけで交通渋滞による経済損失は
年間6兆2千億ウォン(=約4000億円)。車の大気汚
染ガスによる健康被害は年間2兆ウォン(=約1300
億円)の医療費が計上)を唱え、たった3年でソウ
ル〜釜山の702kmの自転車道が完成(2013年4月
)。地下鉄等は自転車が乗れるように改善され
た。このグリーン・ニューディール事業推進策
は「全国自転車道路ネットワーク構築」があ
り、2019年までに全国を1周する環状自転車道
と、内陸部を貫く縦3 本、横3 本の自転車道
2,175kmを整備し、1兆205億ウォンを投入すると
いうものだ。
 自転車人口が多くてインフラを考えることが
無い国から、自転車人口が居なくてインフラが
ある国へ行ってみた。関釜フェリーは自転車持
込み者はこの政策のお蔭で半額です。
 釜山〜慶州〜蔚山〜機張〜釜山 約220km。観
光・アカスリ・マッサージ・チンジルバン・焼
肉・カニ食べ放題・ホルモン焼、等はもちろん
充分堪能しました。
 チャリだと本当に親切でした。それなりにき
つい旅でしたが、川沿いや海岸沿いは本当にき
れいで、また韓国の郊外地や古い住宅や自然を
見るのは興味深く、地図を見ながらルートを探
していく旅も面白く、自転車旅行が病み付きに
なりそうです。
 多分後5年で、自転車社会も、完全に韓国に抜
かれると思います。こうした政策ビジョンがイ
ンフラを整備し、将来の国を繁栄させると思い
知った旅でもありました
(どこぞの国と比較して)。