たかが○○○、されど○○○

                    
          杉 山 知 行
 私は気が多く、いろんな事に一応は手を出し
て見たい方です。
 62歳で入会させていただいた防府ロータリー
クラブでも、これまで経験のない野球部に参加
させてもらって、フライが未だ捕れない苦悩は
抱えつつも新たな境地を楽しませてもらってい
ます。
 体を動かす事、勝負事、いろんな事を学習す
る事などに興味が動きます。どれもなかなか大
成はできていません。
 ただ唯一囲碁は四段の免状を戴いており、碁
会所などで打つと、五段格でやってくれと言わ
れる事が多いです。
 そういった数多くある趣味の中で、野山をピ
クニックするが如き状況の中で競技もするゴル
フは、私の趣向に非常に合ったスポーツです。
24歳の時から一応始めていますが、どうも体の
性が合わないのか、とてもゴルフとはいえない
レベルがずーっと続いていました。しかし趣向
が合う上に、体を動かすのが好きな私は、やめ
るという選択はせずに練々と続けて今に到って
おります。
 表題の「たかが○○○、されど○○○」は、
平成3年防府に帰って来てしばらくして、防府
師会から原稿を依頼された時のものです。癪に
さわるが、未だに続けているゴルフについて、
文中で「ゴルフ」という言葉は一切使わず、面
白おかしく自虐的に話した時のものです。
 ところが70歳近くになって、心に変化が生じ
たか、年の功か、「単に手で打つだけでイイヤ。」
と思うようになり、かえってスムーズな体の動
きが出来始め、ここ1〜2年上達の兆しを感じて
いました。それがここ2回のロータリークラブ
ゴルフコンペで、(ブービー)ライバルの中司・
竹田・笠原各氏等の刺激もあったのか、上達度
が兆しの域を確実に越えた実感が持てると共に、
実績も得る事が出来ました。
 長年の癪の種が消えつつある感慨にひたって
いる昨今です。長い人生の中にはこんな事もあ
るのかと、今後さらにもう一頑張りもせねばと
いう気持ちにもなっております。ライバル三氏
にも感謝し、今後のご健闘も期待したいとおも
います。
 つまらぬ私事を述べ、恐縮です。