ガバナー杯親睦野球大会

        佐々木 崇

 3 月19 日から始まりましたガバナー杯親睦野
球大会、今回初めて前夜祭に参加いたしました。
 物々しい雰囲気で始まり、総監督田中さんに
よる準優勝杯の返還、そしてロータリーらしい
誠実な組み合わせ抽選へと進んでまいりました。
 抽選の結果は3/20( 日) 第一試合、対鞆の浦
と決まりました。
 次の日が試合ではなかったので前夜祭で帰ら
れる方もおられ、残ったメンバーにて二次会へ。
大変楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 試合当日5:30に集合し呉の球場へ出発。今回
は何のトラブルも無く全員無事呉に着きました。
 試合前のウォーミングアップにて早々とアッ
プを終える私達を尻目に、鞆の浦は元気いっぱ
ダッシュをする方、長い距離をキャッチボー
ルする方など圧倒されていると、あっちは陽が
当たっているから元気なんだよと声が飛んでくる。
その声に妙に納得する我らが野球部の面々。
 前回の決勝戦の相手、宿敵鞆の浦、リベンジ
じゃーと一人心に思い打席に立つ。
 力が入りすぎてセカンドゴロ、セカンドがも
たついていたのでセーフと思いベースに立って
いると塁審からアウトですよの声が。思えばこ
れがあの悪夢の出来事のプロローグとはその時
だれも思っていませんでした。
 そしてあの事件が……。1 対0 で勝っていた
防府の攻撃、1 アウトランナー無しで私の打席。
打ちたい気持ちを抑えファーボールを選び、す
かさず盗塁。バッターは橋本さん、センター前
に綺麗にヒット。私は2 塁から3 塁そしてホー
ムへ楽々セーフと思いゆっくりと走る。あと2
歩でホームベース、2 対0 だ、今回はこのまま
勝てるぞと思った瞬間、キャッチャーミットへ
ボールが帰ってくる。えっ……呆然と立ち止ま
る私。タッ、タッチアウト。わけが分からない。
相手チームもびっくり& 大喜び。ゆっくりベン
チを見ると、金田監督、田中総監督鬼の形相。
打った橋本さんは1 塁ベース上でうなだれる。
当の本人もうなだれる。こういうプレーのあと
は流れが変わると言いますが、まさにその通り
の展開に。すぐに逆転され意気消沈の私。何の
言い訳も出来ない怠慢プレー。ベンチに戻るこ
とが出来ず1 塁コーチャーでずっと反省。
 その後橋本さんの力投と、センター前に抜け
そうなボールに飛びつきアウトにした入江さん
のファインプレイ、久保さんのチームメイトの
心をえぐるヤジ……いや声援で何とか盛り返し
たかったが、一度傾いた流れが戻ってくること
無く5 対2 で負けてしまった。
 次回からは全力プレーをするとその時だけは
思った。