料理屋のひとりごと(冬・後編)

        中 谷  泰
 
 冬至 明日は冬至
 冬至は暦で言う二十四節気のひとつです。
 この日は太陽がもっとも南にくるときで、一年中で昼間が一番短く、夜が一番長い日です。
 冬至にはかぼちゃを食べる習慣が残っていますが、冬にビタミンなどの供給源が不足していた時代は、かぼちゃのような野菜は貴重なものだったためにそれを食べる事でビタミンを補給し、風邪やしもやけにならないという昔の人た
ちの知恵だったのでしょうね。
一部の地方では、レンコン・みかんなど「ん」のつく食べ物を食べると幸福になれるともいわれています。
 また「ゆず湯」がつきものですが、この時期はゆずの最盛期です。
 ゆず湯は、疲労回復や神経痛に効果あるのですが、冬至を「湯治」にかけて「身体に融通(ユズ)をきかせる」というごろ合わせでも使用されていました。
 また柚子の黄色は邪気をはらうとされ、みそぎの一種ともされています。
 来年も皆様のご健康をお祈りしております。